https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iSUSCeu7kwdY/v2/1000x-1.png
中央アフリカの当局者と握手するプリゴジン氏(右) 出所: Orchestra Wagner Telegram Channel

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏がプーチン大統領からスポットライトを奪っている。プーチン氏の地元サンクトペテルブルクで開催の「ロシア・アフリカ首脳会議」のため現地入りしていたアフリカ当局者らと会談し、親密さをアピール。西アフリカ・ニジェールで起きた軍事クーデターを称賛するなど、話題をさらっている。

  先月、武装蜂起を主導したプリゴジン氏は、事態の収拾を図るプーチン政権との合意の一環としてベラルーシに亡命するはずだったが、今でもロシアを自由に出入りできる状況にある。

プリゴジン氏がベラルーシ到着、プーチン氏「内戦」防いだと軍を称賛

  プリゴジン氏は自身の出身地でもあるサンクトペテルブルクで、プーチン大統領が主催する会議の期間中にあえて自身の存在感をアピールすることを狙ったフシがある。

  ソーシャルメディア上では、プリゴジン氏が中央アフリカ共和国の当局者と親しげに収まった写真が浮上。数時間に及ぶプーチン氏とアフリカ首脳らとの会談の様子はすっかり陰に隠れてしまった。テレグラムでは、首脳会議の合間にアフリカの大手テレビ局のトップと同氏が会談する写真が出回った。

  クーデターが起こったニジェールを巡っては、ロシアは他国とともにバズム大統領の解放を求めているが、ワグネル関連のテレグラムチャンネルには、音声でクーデターは「独立宣言」だとする声明文が投稿された。プリゴジン氏は「これは植民地支配者を排除する」と述べている。

  内情を知る複数の関係者によると、プリゴジン氏がビジネス帝国を構築しているアフリカ大陸では、中央アフリカ共和国を含め、武装蜂起後もワグネルが一部とどまることを認められている。

原題:Prigozhin Upstages Putin as He Schmoozes and Lauds Africa Coup (抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-28/RYIM3VT0G1KW01