航空自衛隊史上初となるイタリア空軍との共同訓練が8月2日から石川県の小松基地で行われます。これに対し、市民団体が日中関係の緊張を高めるなどとして中止を求める申し入れを行いました。

 2日から行われるイタリア空軍との共同訓練。イタリアからはF-35A4機を含むおよそ160人が参加。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた防衛協力の一環と称して、小松基地で初めて実施されます。

 この共同訓練を前に31日、地元住民でつくる市民団体など4団体が小松基地を訪れ、訓練の中止を求めました。

「(イタリアを)巻き込んで小松で訓練するのは適切ではない。中国と話し合いをする、そういうことをもっと積極的にやるべきだろう」

 メンバーは訓練によって中国との緊張関係をさらに高めることになると指摘。住民に対しても十分な説明がされていないと強く非難しました。

「こういう理由でこういう目的で市民に分かるように説明するのが、こういう訓練をやる場合に当然だと思うんですね。そういった意味では形式的な対応しかしていない、怒りを感じています」

 日本とイタリア空軍との共同訓練は2日から10日まで行われる予定です。

https://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00262560