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「謝罪文」には、副区長が暴言を繰り返し書き込んだ理由は書かれていなかった。

「1番立場の高い方に否を言うのは難しい状況」
東京・渋谷区の澤田伸前副区長が、女性区議を「ブタ」と呼ぶなどの暴言を繰り返していた問題。

責任を取って辞職した澤田前副区長に対し、被害者の桑水流弓紀子議員は、FNNの単独取材に「納得できない」と話している。

桑水流弓紀子区議:
今回早々に辞職されての幕引きになってますが、辞職したから終わりといった部分はちょっと納得できないかなと思っています。

澤田前副区長が桑水流議員に対し繰り返し暴言を書き込んでいたのは、区役所の職員ら100人以上が見ることのできるチャットのメッセージだ。

「国民民主の桑ブタ」
「早めに封じておかないとね!」

さらに、桑水流議員が参加している委員会に対し、「バカの集まりになってますな!」などとも書き込んでいた。

――書き込みに対しておかしいだろという意見は?
桑水流区議:
前後のやりとりを見ると、すごく残念ですが「いいね」のスタンプで反応する人がいたり、副区長の書き込みに応酬する形で、職員が「相手をするのも大変です」など書き込んでいる

――反対意見を言える人はいなかった?
桑水流区議:
そうですね。1番立場の高い方の発信に否を言うのは難しい状況だったと思う。

暴言書き込んだ理由などの説明なし
渋谷区のナンバー2による暴言について、長谷部健区長は先週、会見を開いて謝罪。
澤田前副区長は、責任を取って辞職した。

辞職直前、長谷部区長と澤田前副区長は、桑水流議員に直接謝罪をしたという。しかし……。

桑水流区議:
そのときに、私たちが区長室にうかがって、(前副区長が)謝罪文のようなものを用意されていて、読み上げるような形での謝罪はされました。

その謝罪文には、“迷惑をかけた”、“申し訳ない”と書かれているが、暴言を書き込んだ理由などの説明はない。

桑水流区議:
私が求めている形ではないといったことを伝えた際には、その形(区議の希望)には添えないと言われてしまったので、謝罪は受け止めはしますが、受け取りはしませんと伝えた。

桑水流議員が最も問題視しているのが、「早めに封じておかないとね!」という書き込みだ。
黒く塗りつぶされた箇所には、非公表である桑水流議員の住所が書かれていた。

桑水流区議:
一般に非公開にしている住所をどうやって副区長が入手したのか。調査で明らかにしていただきたい。その住所を書き込んで、「早く封じなければ」と書いたその真意、私以外に封じられた人は過去にいるのか。かなり気になる書き込みだと思った。

桑水流議員は区に対し、第三者委員会を設置するなどして暴言書き込みの経緯を調査するよう求めるとともに、再発の防止を訴えている。

(「イット!」 8月16日放送より)

https://www.fnn.jp/articles/FNN/572538