《貴誌が度々取材をされた、漫画『ちびまる子ちゃん』の登場人物である『はまじ』のモデルの浜崎憲孝氏が、自宅アパートでお亡くなりになったようです》

 今も変わらず国民的アニメである『ちびまる子ちゃん』は、原作者・さくらももこさんが地元・静岡市清水区で過ごした小学校時代の思い出が基となっている。
そのため漫画内では、浜崎さんと同姓同名のキャラクターが主要人物のひとりとして登場する。
週刊女性は、さくらさんとの思い出や、『ちびまる子ちゃん』のウラ話などを浜崎さんに取材していた。

 2022年2月に取材した後には、記事が配信されてさまざま反響があったこと、2002年に出版された浜崎さんの著書『僕、はまじ』(彩図社)が文庫化される予定であると、弾んだ声で報告してくれたことが忘れられない。
2022年5月には、直筆の手紙が添えられ文庫化された浜崎さんの著書が届いた。

 記者がLINEで感謝を伝えたところ、

《取材をしてほしいというわけでなく、純粋に記者さんに読んでほしいと思って送りました。
まるちゃんファンの奥さんと一緒に読んでください。清水にいらしたときは、いろいろと案内します》

 と、返事をくれた。取材中、記者の妻が大の『ちびまる子ちゃん』ファンだと伝えていたことを覚えていて送ってくれたようだった。

浜崎さんの携帯電話は繋がらず
 そんな気遣いをしてくれる浜崎さんが亡くなったとする冒頭のメールを読んだ記者は、
信じられず即座に浜崎さんの携帯に電話をしたが「電源が入っていない」という無機質なアナウンスが流れるだけ。

 きっと何かの間違いだろう。そう願い、8月15日に静岡へと向かった。くしくも、この日はさくらさんの6回目の命日だった――。

 取材時に聞いていた情報を基に、静岡市内にある浜崎さんが住んでいたマンションを訪ねたが、インターホンを押しても反応はない。ポストには、郵便物が積み重なったままだった。

 そこで隣の部屋に住む90代の女性に話を聞くと、

「浜ちゃんは亡くなりました」

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f439553b1c3ffcc038d6cd6f2af4fdbb9b14f45