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トークフェスに出席した水道橋博士

 今年1月に心身の不調のため参院議員を辞職したお笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士が21日、東京・新宿のK’s cinemaで行われた映画「テレビ、沈黙。放送不可能。2」公開記念トークフェスに出席した。7月から9か月ぶりに仕事復帰し、この日が辞職後初の公の場。約20分にわたって立憲民主党の小西洋之参院議員と軽快なトークを繰り広げ、集まった観客に回復した様子を見せた。

 同作はジャーナリストの田原総一朗氏が、話しておかなければならない人と忖度なしで語り合う「放送不可能。」シリーズの第2弾。今回の対談相手は小西議員で、政府によるメディアへの圧力の実態」に迫る。

 小西議員は、今年3月の参院予算委員会で放送法の「政治的公平」に関する文書を告発した。当時、総務相を務めていた高市早苗経済安全保障担当相は自身の言動に関する記述から「全くの捏造(ねつぞう)文書だ」と主張。捏造でなかった場合は閣僚や議員を辞職するかを問われ「結構だ」と明言した。

 このことを踏まえ、水道橋博士は「僕が高市大臣に成り代わって、辞職してしまいまして、このことを申し訳なく思っています」とあいさつすれば、会場からは笑いが起こった。小西議員の告発が、水道橋博士の議員辞職後だったことから、「本来なら国会で生で見られていた」と悔しげ。また、小西議員がネットでの誹謗(ひぼう)中傷について名誉毀損での対処を口にすると、「名誉毀損では訴えないでください。僕は名誉毀損で訴えられて大変な思いをしていますから」と苦笑いした。

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