韓国開催「国際大会」に世界から批判殺到…!
先月まで記録的な大雨に見舞われ、各地で大きな被害を出した韓国であるが、今度は連日の猛暑が続いている。大雨の被害に続いて、各地で猛暑による被害も続出している。

熱中症患者の増加といった健康被害のほか、大雨と猛暑に翻弄され、農作物や家畜への影響も出ている。このため、さっそく今秋や冬の青果物のさらなる価格高騰を心配する声も広がっている。そんな猛暑の中、韓国で開催されたある国際イベントが杜撰な運営から国内外で批判を浴びている。

この猛暑の中、開催や対応をめぐって波紋が広がっているのが「ジャンボリー大会」である。ジャンボリーは世界のボーイスカウト及びガールスカウトが4年に1度集うビッグイベントであり、今回は8月1日~12日までの日程で韓国南西部の全羅北道の扶安(プアン)にある干拓地を開放しての開催であった。

しかし、7月末から続く猛暑に加え、会場には日差しを遮るような場所もなく開会早々から体調不良を訴える参加者が続出したのだ。

これに加えて、会場の状況もトイレやシャワーのインフラの衛生面やプライバシーが守られていない設営によって性犯罪騒動が起こったり、提供される食品が傷んでいるといった「劣悪だ」という指摘が相次ぎ、韓国内外から大会運営のあり方を疑問視や問題視する声が続出したのだ。

文在寅の「負の遺産」
猛暑と環境に耐えきれず8月5日までに米国、英国、シンガポールチームが撤収を表明、最終日には運営が目玉としているKPOPコンサートが予定されていたが、台風6号の韓国上陸による影響の懸念や、すでにこれだけネガティブな話題しかない大会にもはやシラケたムードしかなかった。

Netflixの人気ドラマ『イカゲーム』に例えて、「誰がこの暑さと劣悪な環境で生き残れるかのデスゲームだ」と皮肉られ、韓国人の知人は一連の対応を「また韓国の行き当たりばったり感が露呈され、世界に恥がさらされてしまった」と嘆いていた。

地元の住民達やボランティア団体が参加者のために差し入れをする様子が「助け合い精神」のように称賛する声もあるが、韓国ではいつも何か問題が起こる度にこのような光景が見られる。結局は、その場しのぎで根本的な反省が行われることなく同じことが繰り返されるのであって、そのような美談で済ませる話ではないのである。

さらに、野党『共に民主党』はジャンボリー大会の運営について、政府を初めとする関係部署の杜撰さを批判しているものの、これもお門違いと言える。そもそも、この大会自体は文在寅(ムン・ジェイン)前政権下で準備が進められてきたものを、尹現政権が政権交代とともに引き継いだのである。開催地が『共に民主党』支持層が多く、左派が強い影響力を持つ地域であったことも前政権とのつながりがあったことは容易に想像できよう。