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日本大使館前で「汚染水反対」とのバナーを掲げて抗議する学生たち 뉴스클레임 / YouTube

<東京電力の処理水海洋放出の時間に合わせて強行突入を──>

原発処理水をめぐる日本政府の「意図的な誤訳」...G7首脳陣は「放出」が「不可欠」とは言っていない
東京電力が福島第1原発の処理水の海洋放出を開始した24日午後、韓国ソウルではこれに反対する学生40人が、日本大使館のあるビルの前で記者会見を開き、その後、一部が大使館への突入を試みて、16人が警察に強制排除のうえ連行された。ソウルの中心部で外国人観光客も多い光化門前広場に隣接する日本大使館のあるビルは騒然とした雰囲気に包まれた。KBS、MBCなど韓国メディアが報じた。

学生たちは今日の12時50分頃、日本大使館が入るオフィスビル、ツインツリータワーA棟前に集まり、処理水放出を糾弾するスローガンを叫び、9階にある大使館への進入を試みた。日本大使館はこのビルの8階にある日本大使館広報文化院と領事館を通じてしか出入りできないため、学生たちはまず8階に侵入。そのうち5人は壁新聞を貼り付けて警察に連行されたという。

警察は「彼らが"汚染水投機反対大学生遠征団"という団体に所属し、午後12時半頃から日本大使館のあるビルの前で、処理水の放出に反対する記者会見を行っていたが、抗議のスローガンを叫んでいるうちに無届けのデモ集会に変質し、3回にわたって解散命令をした」と説明しました。

警察は、集会及びデモに関する法律違反と住居侵入の疑いで学生たちを4つの警察署に護送しており、事件の経緯と動機などを捜査する方針だという。

*一部内容を追加しました。(8月24日18:15分)

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