「佳子さまは現在もお食事や打ち合わせなどのために秋篠宮邸と頻繁に行き来されています。ただ、旧御仮寓所には事務室があり、皇嗣職の職員などの出入りが多く、動線が重なることで生じる佳子さまの負担を軽減する必要性が生じていたと聞いています」

近々に佳子さまが皇室を離脱されるおつもりならば、大規模な工事は必要ない。しかし工事はすでに決定事項なのだ。

佳子さまのひとり暮らしが公表された後の7月中旬、宮内庁が旧御仮寓所のスペースの間取りを変更する内装工事を半年かけて行う予定だと、テレビ東京が報じた。

「7月から9月に発注が行われ、1階と2階にある事務スペースの間取りを変更する内装工事を行うというのですが、随意契約のために全体の金額は現時点で明らかになっていません。

旧御仮寓所の改修については、これまでも佳子さまがひとり暮らしをされることが理由と思われる、追加工事や工費の金額変更が行われています。

今年1月には、旧御仮寓所の電気設備工事で約2千600万円の契約が結ばれましたが、その後“コンセントの追加”“屋外へ照明器具の追加”などの理由で約124万円の工費が増額されています。

そもそも旧御仮寓所の建設費は、2019年に約9億8千万円と報じられています。しかし昨年から今年にかけて合計で4千万円もの金額が動いていることを鑑みても、大幅な内装の変更が見込まれる秋からの追加工事の総額はそれ以上になるでしょう。
いまや“佳子さまの邸宅”とも言える旧御仮寓所には建設費も含め、最終的に11億円近くが投入されることになると思われます」(前出・皇室担当記者)

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、こうした現状について次のように危ぶんでいる。

「佳子さまと秋篠宮ご夫妻が、将来について明確にされないため、旧御仮寓所を改修する必要性が多くの国民に理解されないのでしょう。この件だけでなく、国民が納得する説明をする努力を怠れば、皇室から人々の心が離れてしまうばかりであると懸念しています」

2年後、眞子さんが結婚したのと同じ30歳を迎えられる佳子さま。皇室脱出の決意を秘めながら、豪邸の窓から移ろう季節を眺められる日常が続くーー。

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佳子さまと悠仁さま