元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏が28日、「モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。24日に右ヒジ内側側副靭帯を損傷したと発表されたエンゼルスの大谷翔平について、「もっと特別扱いをしてほしかった」と嘆いた。

 2年連続の打者として規定打席、投手として規定投球回の〝W規定〟到達とア・リーグMVP、さらには三冠王の可能性も残し、日本国民のみならずメジャーの他球団ファンからも注目を浴びていた大谷だったが、まさかの右ヒジ靭帯損傷で、残りのシーズンは投手として登板しないことが決定した。

 チームの勝利のため無理をしてでも試合に出場しようとする大谷を、誰かが止められなかったのかという声は強い。実際、大谷は後半戦に入って両足、左の腰、右手、中指と相次いで痙攣を起こし、本人も「一番は疲労」と話して疲れがたまっていたことは明らかだった。

 右ヒジ靭帯を再建するトミー・ジョン手術を100件以上実施した経験を持つ医師の馬見塚尚孝氏も、「痙攣という情報はもっと深刻にとらえた方がよかった。コンディションに関してかなり悪い状態で続けてたと考えると、あの時点で止めたい」と、靭帯損傷に至る前に止められるチャンスはあったと指摘する。

 毎朝、大谷の活躍をニュースで知るのを楽しみにしていた人は多かったが、これに玉川氏は「メジャーの人たちにとっては大谷選手は超優秀な一選手だけど、我々日本人にとっては特別な希望の対象なんですよね。もっと特別扱いしてほしかった…」とコメント。

 さらに「一般にメジャーの選手は自分を最優先するけど、大谷選手はそうじゃない。それに靭帯損傷するのは今回が初めてじゃない。過去にもそういうことがあったんだから、大谷選手はがんばちゃう人なんだって前提で球団側は組み立てないと、キッチリした危機管理とは言えないんじゃないか」と、球団の管理体制に疑問を呈した。

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