立憲民主党は29日、国会内でマイナ保険証に関するヒアリングを行った。

杉尾秀哉氏は「今、マイナンバーに関する総点検を行っている。なぜこの時期に(デジタル庁・厚労省の)最終取りまとめが出るのかがよくわからない」と指摘し「(トラブルの)原因は全部分かっているのか。全貌を把握できないまま、とりまとめを行ったのかが分からない」と主張した。

 山井和則氏は「今回の説明を聞いていると、マイナ保険証と資格情報のお知らせの2枚持ちが(受診時に)必要なのか」と質疑。これに対し、厚労省の担当者は「受診しやすくなるように環境整備をしていく」と説明した。

 杉尾氏は「システムを改修すればかなりのお金がかかる。なぜ最終とりまとめにそのような大事なことが記載されていないのか」と強調した。厚労省の担当者は「施策の方向性について書いてあり、全てが書かれているものではないと承知している」と答弁した。

 約1時間のヒアリングを終え、逢坂誠二氏は「マイナ保険証の点検でなく、システムの点検をもう一回するほうが近道だし、そのほうが国民の信頼を得られる」と持論を述べた。

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