2023年8月28日、韓国経済TVは「世界スカウトジャンボリー(ボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会)の期間中、熱中症に苦しむ参加者らに地方自治体や企業から支援物資が寄付されたが、台風の影響により参加者らが早期撤収したため寄付品が大量に残っていることが分かった」と伝えた。

記事によると、大会期間中に地方自治体や企業、市民・社会団体などから送られきた寄付品は約400万個。このうち300万個は参加者らに配られ、残りの100万個が全羅北道の金堤市にある倉庫に置かれたままになっているという。

寄付品は水が最も多く、あとはジュースやクールグッズなどで、倉庫は一月1300万ウォン(約143万円)のレンタル料がかかる上、飲み物は変質・変色の恐れがあるため急いで使い道を決めなければならない状況だという。

組織委員会は中央行政機関と全国の広域市道を対象に寄付品の使用意思について調査を実施し、希望通りに無償で配る計画だという。

世界スカウトジャンボリーは1~11日に全羅北道・セマングムで開催され、世界各地からスカウト隊員約4万3000人が参加した。しかし、熱中症患者が続出した他、シャワーやトイレなどの施設や食料の不備、衛生問題などが指摘され、英米の参加者が大挙して早期撤収する事態にもなり、外交問題に飛び火する懸念も伝えられていた。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「寄付品をちゃんと配れもしないのに、なぜジャンボリー大会を開催すると言って国に恥をかかせたのか」「脆弱階層に分け与えればいい。何を悩んでいるの?」「必要としている人はたくさんいる。夏が終わる前に早く物品を配るべきだ。倉庫に積んでレンタル料を支払う意味が分からない」「一月1300万ウォンが本当なのか調査してほしい。そんなに高いはずがない」「本当に無能行政の極みだ」「今後、国際イベントを誘致してはならない。国のレベルがまだ追いついていない」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)

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