元テレビ朝日社員の玉川徹氏が11日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。食堂運営会社「ホーユー」による給食停止問題について言及した。

 ホーユーは原材料や人件費の上昇などから経営が行き詰まり、契約する全国約150施設のうち約半数で提供を中止した。9月から破産手続きを進めており、大阪府や岡山県、香川県の学校、岐阜県や鳥取県にある公共施設など、各地で一気に影響が広がった。

 同社の社長は「食材費、人件費、光熱費が上昇したが値上げできない。やればやるほどマイナスになる」「学校などに相談したが、価格転嫁できなかった」などと話した。一方、規模の小さいホーユー社が他社との競争で、限度を超えた低価格で給食事業を受注したとも指摘されている。

 玉川氏は「いろんなものが高騰しているということが背景にある。これが一時的なものではないというところが非常に重要」と指摘し、「人口がこれから減る、労働力が減少する、人件費が上がる、インフレになる。それから円安が続く、インフレになる。今まではずっと30年くらい、デフレが当たり前だった。だけどそれがついにインフレに変わる。問題なのは経済成長を伴わないインフレかも知れないこと。すべてそういうふうなことに合わせていくということが必要になるんですが、果たしてわれわれ日本はそれに耐えられるのかということです」と自身の見解を述べた。

 この意見に司会の羽鳥慎一アナウンサーは「もちろんこの会社の運営にも問題点があったのかも知れませんが、“何やってんだ、この会社”って話ではないですよっていう、この全体的な問題なんですよってところがきょうの話になってきます」と応じていた。

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