慰安婦騒動に「意外な展開」
韓国の左派市民団体は、いろいろな意味でこれまで日本に対して反省を促す運動を続けてきた。

それは時には両国の国益に反しても自分たちの主張、理念こそが「社会正義(反日正義)」として来たが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権ではその活動がどんどん「嘘」だとバレ始めている。

そうした中で、日韓問題の大きな問題である慰安婦問題をめぐって本末転倒な騒動が起きている。

韓国を代表する「民衆美術家」林玉相(イム・オクサン)氏は、彼は慰安婦をモチーフにした作品をいくつも請け負い、制作している。

そんな人物が、自身で代表を務めて運営する美術研究所で、職員の女性に強制わいせつを行っていたことが発覚。林玉相氏が起訴された裁判の一審で8月、有罪判決が出たのである。

そんな騒動を受けて忙しいのは、慰安婦をモチーフにした作品をいくつも公共の場に展示しているソウル市だ。

え、なんで…!?
ソウル市はソウル市立施設内に設置されていた同被告の作品を撤去しようと動いた。

しかし、ソウル市が撤去を決めると真っ先に噛み付いたのが正義連なのだ。

正義連といえば長らく慰安婦被害者に寄り添うと主張してきた団体だ。それが女性の権利を一番蔑ろにした作家の作品を残せというのは理解不能である。

さらに、そんな騒動の中で、正義連の元代表、尹美香議員が訪日してある行事に参加したことが波紋を広げている。

9月1日に関東大震災100年を迎えて、日本ではいろいろな団体が追悼行事を行った。100年を迎えるにあたり朝鮮総連(在日本朝鮮人総聯合会)も民団(在日本大韓民国民団)も関東大震災100年追悼行事を行ったが、韓国の国会議員である尹美香氏はなぜか朝鮮総連が主催する行事に参加。さっそく国家保安法に違反する行為であると指摘され、騒動が大きくなっているのである。

この間のこうした騒動を見ていると、正義連も、尹美香議員も、いったいなにをしたいのかと首をひねりたくなる。正義連については「暴露」によって多くの疑惑が浮上したことは記憶に新しい。そんな最中の一連の行動だけに、一体だれのために、何をしているのだろうか、と思わざるを得ないのだ。

韓国政府の「動き」
最近では、韓国で「ニュース打破」というニュースサイトも話題になっている。

尹政権でフェイクニュース撲滅のため発足された「大統領選工作ゲート真相調査団」の報告によると、2020年の大統領選で『共に民主党』に有利なフェイクニュースを撒き散らすことで後援、支援金を得ていた疑いがあるという。

いま韓国では左派議員、団体、活動家たちの悪事がどんどん表に出始め、国からの補助金を75%カットされた団体も出てきた。そうした活動家の頼みの綱は後援、支持者からの寄付だが、これも思うように集まらない。韓国は着々と国を正常化しようと動いているのだろう。

そこには小さな期待を持てるが、まだまだ安心はできない。

https://gendai.media/articles/-/116115