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26日、ワシントンの米国務省で、肖像画のお披露目式に臨むヒラリー・クリントン元米国務長官(AFP時事)

 【ワシントン時事】「残念だったわね。ウラジーミル」。ヒラリー・クリントン元米国務長官は26日、国務省での式典に出席し、ウクライナ侵攻を契機に北大西洋条約機構(NATO)が拡大したことに言及し、ロシアのプーチン大統領をファーストネームで呼び、皮肉った。

 侵攻以降、フィンランドがNATO入りし、スウェーデンも加盟手続きを進めている。プーチン氏はNATO拡大に強く反発し、加盟を目指していたウクライナに侵攻したが、クリントン氏はNATO拡大は「自身が招いたことだ」と指摘。その上で侵攻を決断したプーチン氏を批判した。

 また、国際協調を軽視したトランプ前政権については「同盟国や友人たちとの多くの橋を焼き払った」と述べ、同盟関係を損なったと非難。米外交を立て直したとして、現職のブリンケン国務長官の手腕をたたえた。

 式典はクリントン氏の肖像画お披露目のために開かれた。クリントン氏はオバマ政権下で国務長官を務めた後、2016年大統領選でトランプ前大統領に敗北。選挙にはロシアが介入したとされている。

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