(いわて県)

容疑者から押収したSDカードを自己判断で返却 警察官が処分

https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20230928/6040019301.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いのでご注意を

ことし6月、容疑者から押収したSDカードを上司の許可を受けずに返却したとして、
今月、県内の警察署に勤務する30代の男性巡査部長が処分を受けました。

県警察本部監察課によりますと、この巡査部長はことし6月、事件の容疑者から任意で事情を聴取していたところ、
容疑者から押収していたSDカードを「いったん、返してほしい」と繰り返し強く言われため、
SDカード1枚を上司の許可や書面での手続きなどを経ずに返していたということです。

監察課の聞き取りに対し、巡査部長は「いったん返すのは返したうちに入らないと考えた」と話しているということです。

SDカードには、事件の証拠となり得る映像が記録されていましたが、
容疑者がカードを読み取る機器に差し込む際に、折れて破損してしまったということです。

容疑者はその後、別の証拠などによって容疑が固まり、逮捕・起訴されています。

巡査部長は上司に報告し、今月11日付けで所属長注意の処分を受け、「基本を守ることができずに申し訳ない」と話しているということです。

県警監察課は「証拠品の不適切な取り扱いがあったことを重く受け止めている。
今後このような事案を起こすことがないよう、再発防止の徹底を図る」とコメントしています。

09/28 20:24