日本共産党の小池晃書記局長は12日に国会内で開いた会見で、体調不良を理由に衆院議長の辞意を固めている細田博之衆院議員の対応を厳しく批判した。

 細田氏は13日に衆議院議長公邸で開く予定の会見を30分と設定。映像と写真撮影は冒頭のみとしている。

 衆議院記者クラブはこの日、衆議院事務局秘書課に「会見時間が30分だと短いので、質問がある限りは、記者会見に応じていただきたい。少なくとも1時間以上は時間を確保するなど柔軟に対応していただきたい」「クラブ加盟社だけでなく、加盟していない地方紙やフリーも参加できるようにしていただきたい」「冒頭発言だけでなく、質疑応答でも映像・写真取材を認めていただきたい」と検討を要望した。

 小池氏は「細田さんがですね、明日(13日)会見をやられるようですが、時間は30分間で記者は30人程度、カメラマンを含めて40人程度という制限を加えているようです」とした上で「ジャニーズ事務所の会見のNGリストよりもたちが悪いと言わざるを得ません。カメラも頭撮りだけだということのようです。短時間でこれだけ制限して、まったく会見に値しないやり方だと言わざるを得ません」とした。

 細田氏は体調不良を理由に衆院議長を辞任する見通しだが、次期衆院選には立候補する意欲を示している。

「細田さんは次期総選挙に出馬するとまでおっしゃっているわけですから、やっぱり、きちんとですね、国民に対してこの間の経過、自らにかけられている統一教会との癒着についても、(女性に対する)セクハラの問題にしても、これはですね、説明する責任があるというふうに思います」(小池氏)

 小池氏は今後については「野党が求めてきたように公開の場で、議院運営委員会の場で議長本人がそこに出席をし説明をすると。そして委員からの質問も受けるということを強く求めていきたい。それが必要だと申し上げたいと思います」と述べた。

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