2025年大阪・関西万博のボランティア募集が順調とは言い難い状況だ。

 日本国際博覧会協会(万博協会)は11日、万博ボランティアの募集状況を公表。「目標2万人」を掲げているが、募集開始の1月26日から約1カ月半で集まったのは7894人(8日時点)。目標の3割でしかない。

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 募集期間は来月30日まで。現状と同じペースで推移した場合、期限までにさらに9000人超が集まるものの、目標には届かない。万博協会は足元の募集状況について「おおむね順調だと受け止めています」(広報担当)と楽観的だ。

■職員が駆り出される可能性は?

 目標に達しない場合、どうするのか。昨年11月に開催された阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードでは、大阪府・市の職員がボランティアとして動員された。万博でも職員がボランティアに駆り出されるのか。

 万博協会に問い合わせると、「府市の職員を派遣することはありません」(同)と断言した。

 万博ボランティアは、「半年間の会期のうち5日間以上、1日3〜6時間の活動」が求められる。活動内容は「来場者の案内・歓迎」や「街中での万博情報案内」など。万博協会はホームページで参加を呼びかけているが、何を訴えたいのかイマイチ分からない。

〈SDGsの達成に向けては、一人ひとりができることを行動に移すことが必要であり、自発的な活動であるボランティアの存在は重要です〉

〈万博でのボランティア活動が、将来にわたる様々なボランティア活動の契機となり、引いてはSDGsの達成に寄与することが期待されます〉

 ボランティアがSDGsの達成に重要?? 万博協会は「ボランティア活動を通じて、人や地球に対してできることをしようという気持ちを育んでいただき、持続可能な開発目標に向かって行動に移していただくことを期待しています」(広報担当)と説明する。

「SDGs」を並べればいいってもんじゃない。

 万博開催まで400日を切った。手遅れになる前にサッサと中止すべきだ。


3/14(木) 9:06配信 日刊ゲンダイDIGITAL
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