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川勝平太知事(2022年12月撮影)

静岡県の川勝平太知事(75)は3日、県庁で記者会見し、1日に新しく入庁した県職員に訓示を行った際、職業差別と受け取れる発言をしたことを受けて、辞職する考えを表明した。JR東海がリニア中央新幹線の2027年開業を断念したことをめぐり「大きな区切り」を迎えたことも、辞職の理由に挙げた。

一方、川勝氏は2日に取材対応した際に「不適切な発言とは思っていない」と述べたことの真意を問われると「心を傷つけられている人がいますよと指摘を受けると、直接行って謝りたいくらいです。(自分の)意図は違うし、説明すれば分かるくらいのつもりだった」とした上で「言葉のあや、不十分な表現が針小棒大のような形で批判に結び付いた面もある」と述べた。「針小棒大」という表現で、報道などで大きく取り上げられたことへの不満、「恨み節」とも受け取れるような言葉を口にした。

また「(当事者を)傷つけたことについては、私の心も傷ついている。申し訳ない」とも語った。

川勝氏は1日の訓示の際「県庁は別の言葉で言うとシンクタンク。毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものをつくったり、とかいうことと違って、基本的にみなさま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」などと、第1次産業に従事する人の仕事内容を差別するような発言をした。

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