静岡県の川勝平太知事が、職員への訓示で職業差別と受け取られる発言をしたことで辞職する意向を表明したが、辞める時期が問題になっている。川勝氏は3日の記者会見で、6月の県議会で辞職する意向を示したが、その場合、6カ月分のボーナス(期末手当)約320万円が満額支給される。県議会の自民、公明両党会派は4日、早期の辞職と発言の撤回を求めた。

自民会派の増田享大代表は「県政の停滞を極力抑え、県民生活に支障が出ないよう一日も早い辞職を申し入れた」と述べた。川勝氏は「しっかり受け止めます」と対応したという。

川勝氏は1日、県の新規採用職員への訓示で「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものをつくったりとかと違い、皆さまは頭脳、知性が高い人たち」と発言した。3日の会見で謝罪したが、撤回しない方針を示した。県には4日午後5時までに2200件を超える抗議や苦情が寄せられた。

県議会は6月19日に開会が予定されている。基準日の6月1日に在職していれば、夏のボーナス(期末手当)は6カ月分約320万円が満額支給される。5月中に辞職した場合は8割支給となる。

川勝氏は3日の記者会見でボーナスを受け取るかどうかを問われ、「自然体でいきたい。そういうことは全く考えていない」と明言を避けた。

https://www.zakzak.co.jp/article/20240405-YUTURAO76VI3FPYZZDQR2QTBBM/