4/8(月) 12:40配信
読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/61c2314554569f407a0b909fefa1c11e5664bb08

 地域政党・大阪維新の会が、大阪府知事・大阪市長のダブル選挙で大勝してから9日で1年となる。維新は同日選だった府議選、市議選で初めてそろって過半数を獲得し、大阪での「1強体制」を強固にしたが、誘致を主導してきた2025年大阪・関西万博への逆風に苦しんでいる。連携を解消した公明党から万博を攻撃材料にされていることも悩みのタネだ。

【グラフ】各政党の支持率の推移
https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20240406-OYO1I50005/


いらだちをXに

 「このやり取りをすると不安をあおるだけだ」。維新幹事長の横山英幸・大阪市長は3月9日未明、1200字を超える長文を自身のX(旧ツイッター)に投稿し、いらだちをぶつけた。

 発端は、前日の8日の市議会だった。公明市議が万博の開催経費の市負担額748億円を市民1人当たりに換算した金額を質問し、市の担当者は約2万7000円と回答した。
会場建設費増額への批判「正直、痛い」

 横山氏は「意味のない数字」と反発し、Xで1人当たりの経済効果を質問するよう維新議員に要請。12日の市議会では、調査研究機関の試算を基に23万8600円と説明した上で、「事業費や経済効果を1人当たりに割り戻しても建設的な議論にならない」と訴えた。

 維新側の発案で誘致された万博の会場建設費は昨年11月、当初の1・9倍の2350億円に膨らむ見通しになり、全国で批判が起きた。維新幹部は「費用面で攻撃されるのは正直、痛い」と漏らす。
公明は対決姿勢

 維新は11年と19年の大阪府議選で過半数を得た一方、大阪市議選では届かず、看板政策「大阪都構想」の実現に公明の協力を得る見返りとして、公明現職のいる大阪、兵庫の衆院6小選挙区への擁立を見送ってきた。

 しかし、横山氏と維新代表の吉村洋文氏が市長・知事のダブル選で当選した昨年4月には、府議選に加え市議選でも過半数の議席を獲得。公明に譲歩する必要がなくなり、次期衆院選を見据え、6月に6小選挙区で対抗馬の擁立を決定し、8月末までに候補者をそろえた。
予算案に反対

 維新に是々非々の対応を取ってきた公明はこれに反発し、対決姿勢を強めている。市議会では事あるごとに横山氏の答弁を要請し、費用増額について「市民感覚からすると、想像がつかない本当に大変な額だ」などと指摘した。今年1月には万博の予算検証委員会を党府本部内に発足させ、会場建設費の使途などをチェックしている。

 維新が大阪府内で首長ポストを持っている東大阪、岸和田の2市では先月、公明などの反対で24年度当初予算案が一部修正されたり、否決されたりした。公明は前年度の予算案には賛成していた。公明関係者は「先に攻撃を仕掛けてきたのは維新の方だ。徹底的に戦う」と息巻く。

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