5/17(金) 17:23配信 TBS NEWS DIG Powered by JNN
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衆議院東京15区の補欠選挙で、ほかの陣営の演説を妨害したとして、警視庁は政治団体「つばさの党」の代表者ら3人を公職選挙法違反の疑いで逮捕しました。

ここまで事件を取材してきた社会部警視庁担当の遠藤記者に聞きます。

Q.選挙期間中は多数の陣営に選挙妨害を行ったようですが、なぜ先月16日のJR亀戸駅前の事案での立件となったのでしょうか

警視庁は、亀戸駅前の演説があった2日後の先月18日に「つばさの党」に警告をしていましたが、その後も演説妨害が行われたことから極めて悪質・重大な事案だと判断しました。

さらに選挙演説を聞いていた有権者から「実際に乙武陣営の演説が聞けなかった」という証言を得られるなど、豊富な証拠が揃ったことから、この事案での立件につながったということです。

Q.在宅捜査ではなく、逮捕に踏み切るという判断に至ったのは、なぜなのでしょうか

「つばさの党」側は、今回の選挙妨害以外にも、ほかの陣営や党に批判的なタレントの自宅に行って街宣活動をするなどしていました。

警視庁は、こうした活動によって被害者が恐怖を感じて口を閉ざし、重要な証言を得られなくなる可能性があったことから、在宅捜査ではなく、逮捕に踏み切ったということです。

Q.ほかの陣営に対する妨害行為もありますが、警視庁の今後の捜査はどう展開していくのでしょうか

「つばさの党」をめぐっては、選挙期間中にほかの陣営を選挙カーで追いかけ回した事案など、ほかの陣営からの被害届けを多数受理していて、公職選挙法に違反しているかどうか、さらに捜査を進める方針です。

警視庁捜査2課は、課としては18年ぶりとなる特別捜査本部を設置していて、ある捜査幹部は「選挙の自由を逸脱していて、民主主義に対する挑戦だと思っている」と話していることから、人数をかけて徹底的に捜査していく方針です。