【4月25日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は24日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ和平を望んでいると述べる一方で攻撃を続けていることをめぐり、同氏は「うそをつくのをやめる」必要があると述べた。

マクロン氏は訪問先のマダガスカルで、「しなければならないことは、プーチン大統領がいい加減うそをつくのをやめることだけだ」と指摘。プーチン氏は米国の交渉団に「平和を望んでいる」と言いながら、「ウクライナへの爆撃」を続けていると批判した。

「ウクライナでは、たった一つの答えを求めている。プーチン大統領は無条件停戦に同意するのか?」と続けた。

さらに、米国が提案し、欧州が支持した和平案を阻んでいるのはプーチン氏ただ一人だと主張。

「プーチン大統領がイエスと言えば、あすにでも武器は沈黙し、人命が救われるだろう」「米国の怒りはプーチン大統領ただ一人に向けられるべきだ」と続けた。

米国のドナルド・トランプ政権は、和平合意の一環として、ロシアによるクリミア支配承認を提案している。

トランプ氏は23日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、ロシアが長年にわたり海軍基地を保有しているクリミアについては、「何年も前に失われた」ものであり、和平交渉の「論点ですらない」と主張。ロシア大統領府(クレムリン)はこの見解を歓迎した。

だが、マクロン氏は、まずは停戦合意が優先されるべきで、クリミアの地位については「今」議論すべきことではないと述べた。(c)AFP

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