誰でも良いから聞いて欲しい
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適当に聞いてもらうだけで良い。本当につまらない話だから 明日から仕事が始まることが憂鬱でしかなかった。次の上司は周りから嫌われているやつで、その部下になるってのが俺も嫌だった。 んで実家を出て飛行機乗って東京に着く。そんな中、朝から親父の姿が見えずにそのまま飛行機乗って行ったんよ 母親は心配してたね。かなり。けど何でだろう。俺ぜんっぜん気にしてなかったね。その時は むしろ、明日からの事についてずっと考えてた。本当にバカだったね 飛行機降りて、スタスタと移動してホテルに着いて、一安心。 小一時間休憩してからの夕飯を食いに外出。そこまでは良かったんや ホテルに戻ってベットに倒れてたら、いきなり母親から電話が来てさ 忘れ物かなって思ってたら全く違って、親父が死んだっていうの 何度も聞き返しても、返してくる言葉は一緒。親父が死んだって 何にも感じなかった。しっかりと聞き取れたけど言葉が頭ん中に入って来なかった 母親の言葉の内容が理解してきたのが電話を切る数秒前。そしたら手が震えてきたね 取り敢えず会社には明日行けないことを連絡しないとって思って電話するじゃん。電話する前までは手の震えだけだった 電話が繋がってから一言目を言い出そうとしても声が出ないの。本当に。出そうと思っても発音ができなかったね 一言目が出てからは何とか言えるようにはなったよ。けど、父親が亡くなったって言葉は本当に出てこない 相手が理解してもらったからなんとかできたけど、電話では「亡くなった」てことは一度も言えなかった。 電話中にさ。手の震えが止まらなくなって、声も震えてきて、いきなり涙が出て溜まり始めて。 電話が終わったらその場に立っていられなかった。しゃがんだら涙が流れ始めた。そしたら声をあげて泣き始めた。 世の中はまだ正月の雰囲気が抜けてない。バラエティー番組の笑い声が聞こえてくるんだよ。その声はうざったくてしょうがない。 何で親父なんだよ。何で今日なんだよ。何で家族に何にも言わないんだよ 学生の時は親父のことはちょっと煩わしく思ってた。仕事に行って家に帰って飯食って殆ど会話もせずに寝て。朝も話をせずに学校先に行って 就職してから家を離れて清々したと思ってた。長期休暇を利用して実家に帰ってもほとんど変わらない日々。今回の冬休みは俺も熱出しちゃって迷惑かけてしまったのに ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています