続)
新しいNEWS、と言いながら、通常盤はすべてヒロイズム作品。これも問題。他のグループが試行錯誤して様々なアーティストに楽曲依頼をしている中、思考停止もいいところである。NEWSの楽曲は幅広い、と本人たちもファンも言うが、同じ制作陣のどこが幅広いというのだろうか。

個人的に1番絶望したのはこの通常盤4曲がヒロイズム作品だったこと。ヒロイズムの曲は大好きだが、目新しさのかけらもなく、それまでの3人のインタビューで四部作後の新しい展開を期待していた分、落胆も大きかった。

ヒロイズム作品は本人たちをよく知るからこそ生まれる言葉が多く、ファンなら涙腺決壊の感動作になる一方で、ある種のエモ疲れも生み出している。どん底から這い上がる、苦しくても一歩踏み出す、彼らに重ねて涙する曲も多いが、さすがに食傷気味だと思う。いくつキャラソン作れば気が済むのか。

NEWSから離れた友人たちは皆そこに疲れていた。ジャニーズのアイドルを応援していくには、それらの楽曲は重すぎる。アルバムに1曲程度なら(URのように)グッとくるし、涙して彼らを思うこともできるが、3人体制になってから出た楽曲16曲中、彼ら自身を彷彿させるようなワードを含めた曲は11曲もある。

変わり映えのないエモ売りの楽曲、変わり映えのない歌割(いくら上手くても増田さんに集中しすぎ)、今のところまだ顕著には見受けられないがエアマンの振付も今後も変わらないであろう絶望感。
ジャニーズらしくない、が彼らの良さだというのなら、楽しくジャニーズを応援したいファンは離れていく。