>>195
「脚はきっかけ、腕で回転をコントロール」

「自分の感覚を一番大切に、遊びの気分でやるのも」

――左肩を開いておいて、そこに右肩を追い付かせるというのは、トウループやルッツだと行う選手がいますね。

ロシアのアリョーナ・コストルナヤも、肩の使い方は、そういった移動を行っていますね。3回転ルッツなどは特に、左肩が開いている時間をとって、右肩を追い付かせる跳び方です。もちろん4回転になるとすぐに追い付かないといけないのでタイミングは違いますが、左手に右手が追い付いて回転を起こしています。

――スケートの場合、回転はエッジで起こすと習ってきましたが、実際には手の使い方も大きいのですね。

回転においては、上半身は一番重要ですよ。体操のひねり(横回転)は、ほぼ上半身でコントロールしています。ひねり(回転)を生み出し、軸をコントロールし、回転速度を決めるのは、腕です。脚では変えられません。脚は高さを出すために使っている道具です。理屈はスケートも同じ。脚はきっかけを作るけど、回転をコントロールするのは上半身です。