「そこが最終目標です」北京五輪に挑む羽生結弦(27) 金メダルよりもこだわる“4回転アクセル成功”への道
1/18(火) 11:12配信 文春オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b8dcff31187f16a703d0d5107f61dc9fb6866e9

19歳で迎えた2014年ソチ五輪では、当時の世界王者パトリック・チャン(カナダ)を制して優勝。さらに18年平昌五輪は、演技を終えた瞬間に「(自分に)勝ったと思った」という渾身の滑りで連覇を果たした。

目標は金メダルではなく……

 それから3年。空に羽ばたくような美しい4回転ジャンプも、観る者と一体化するような表現力も、円熟期を迎えた。27歳で迎える北京五輪に、周囲が「三連覇」を期待するのは当然のことだろう。

 しかし、常に自身の限界を超えていこうとする彼は、金メダルよりも高いハードルを渇望した。北京五輪に向けての目標を聞かれると、こう答えた。

「平昌五輪のような『絶対に金メダルを獲りたい』という気持ちはありません。このシーズンで必ず4回転アクセルを決めるんだという強い意志はあります」

羽生は、言霊を大切にする。「目標を口にして、言葉にがむしゃらに追い付いていく」という彼が、こう言い切るには、相当の覚悟があっただろう。「4回転アクセルを決めて三連覇」と表現しなかったということは、それだけ前人未踏の4回転アクセルの壁が高く、そして決意は固いということだ。