ザム婆続き


この「連作・火の不始末」を経た後で電波ジャックを見て入院中の炎司の下へ来た冷さんの心情を分析してみると
13歳の燈矢に相手にされず、コケにされ彼を監督放棄し、三男育児に逃避していた彼女は燈矢=荼毘の様を見て放棄した事を後悔しない、
間違ってなかったと確信した、という事。

息子に慕われ篤く供養する夫の様子は無視する判断 それが「荼毘と闘うしかないの」の台詞の成立過程。エンデヴァー・炎司を思い遣っての台詞ではない。
その結果としてエンデヴァーは冷の台詞よりデクの後継者問題に意識を集中させる描写になっていたし、
続く終章突入後も荼毘との戦いをせっつく?三男への返信を避けたりはぐらかす描写になっている

荼毘ダンスによってエンデヴァーが得た回答は「息子と戦えない」。
では荼毘への対処はどうするのか?→己が死ぬしかない、それがエンデヴァーの「戦えない」台詞の裏にある思い、心情。
冷さんが彼の心情を読み取って敢えて「戦うしかないの」と言っているならこれはもう「生き残って」という意味ではなくて
「連作・火の不始末」での私の判断は間違っていなかったでしょ、という強調にしかなってない、という事。
少なくとも燈矢については母親として身を切る思いで吐いたセリフには成り得ていない。

百万歩譲って夫の為に死んだ息子切り捨てを敢えて氷の判断でしている出来た妻、としたい意図があったとしても、
じゃぁ夫が悍ましくて似てきた三男を虐待したその精神構造はどうなるのよ!?となってrしまうので
結論から言うと「夫や長男の気持ちがよく判らない及ばない奥さん」という設定でこのまま行く方が冷さんのキャラが破綻せずにいいよね、という話