荒川静香さん、羽生・宇野・鍵山は「史上最強の布陣」…50年ぶり「表彰台独占」なるか 1/25(火) 10:52配信 読売新聞オンライン
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 2月8日に始まる北京オリンピック・フィギュアスケート男子では、日本勢の表彰台独占も期待される。実現すれば、冬季大会の日本勢としては、1972年札幌大会、スキー・ジャンプ70メートル級の「日の丸飛行隊」以来のことだ。50年ぶりの偉業の可能性を探った。(読売新聞オンライン)

 金メダルに最も近いのは、羽生結弦(ANA)だろう。五輪3連覇を狙うこの競技の第一人者。今季は、けがでグランプリ(GP)シリーズは2戦とも欠場したが、昨年12月の全日本選手権では、隙のない演技を披露した。

 宇野昌磨(トヨタ自動車)と鍵山優真(オリエンタルバイオ)のメダルの可能性はどうか。

 宇野は前回の平昌(ピョンチャン)大会銀メダリスト。今季は攻めの姿勢を貫きつつ、安定感もある。NHK杯では2018年以来のGPシリーズ制覇を果たした。今季自己ベスト(ISU公認大会のみ)は、日本勢トップ、海外勢を含めても3位につける。

 さらに、18歳の鍵山も実力十分だ。昨年の世界選手権で2位に入った新鋭は、今季のGPシリーズは2連勝。コロナ禍で変則的なシーズンが続いているとはいえ、現在の世界ランキングは2位だ。

 トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんは「3人ともメダルを取る実力がある史上最強の布陣」と評価する。

 最大のライバルは、世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(米)だ。5種類の4回転ジャンプを武器に、史上最高得点を保持する強豪で、今季もスケートカナダで300点を超えるスコアを出した。

 21歳のビンセント・ゾウ(米)も好調で、10月に行われたGPシリーズのスケートアメリカでは、チェンの2018年世界選手権以来の連勝を止めて優勝した。ちなみに昨年の世界選手権は、優勝がチェン、2位が鍵山、3位が羽生、4位が宇野だった。