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ロシアフィギュアスケート界の名指導者として知られるタチアナ・タラソワ氏も露メディア『RBCスポーツ』で坂本花織を酷評。

「今回滑った中では、日本の女の子が一番上手かった」

としつつも

「でも、もし我々が出ていたら、彼女が1位を取るチャンスはなかったでしょうね」

と言ってのけた。坂本の演技については

「彼女の演技は20年前のスケート。彼女は最高難度の技を持っていないし、我々は技術的な完成度が常に進化している。どこでも1位になる。日本人は健闘しているが、最高レベルではない」

と斬り捨てた。

遠吠えのようにも聞こえるが、人気&実力を兼ね備えたロシア選手の排除が続けば、今後の国際大会にもダメージがじわじわと蓄積される。前出のスポーツ紙記者は

「スポンサー離れが心配されます。いまはロシア制裁という“大義”があるので、ある意味、スポンサーは降りたくても降りられない。離脱すれば、スポンサーに批判が集まることも考えられますからね。あとはこの状況がいつまで続くかということ。長引けば長引くほど、フィギュア界にとって死活問題になります」

そうしたなか、ロシアスフィギュアケート連盟(FFKKR)が、独自のグランプリシリーズの創設へ向けて動き出したという情報もある。ロシア放送局『マッチTV』は

「(ロシア寄りの)中国、ジョージア、ウズベキスタンからの選手を競技に招待する」

とし、各国の都市で持ち回り開催する案を準備しているという。実現には批准手続きを行う必要がある。

どちらにせよ、ロシアのウクライナ侵攻がスポーツ界の分断を招いていることは間違いないようだ――。