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■躍進を見せた友野一希選手

 そして、前評判どおりの結果に。

「ショートプログラムで日本男子が1位から3位を独占すると、フリーでも会心の演技を見せ、宇野選手が金メダルを獲得。今シーズンの締めくくりとして、素晴らしい結果になりました。羽生選手が不在でも、日本男子の存在感を世界にしっかりアピールできましたね」

 今回の躍進で、友野の名前を初めて知った人も多いはず。スポーツジャーナリストの折山淑美さんによると、突発的な事態に強いという。

「平昌五輪が行われた2018年の世界選手権では5位になった選手です。そのときも、羽生選手が欠場することになり、補欠の一番手だった無良崇人選手が辞退したことによる“代打の代打”としての出場でした。

 2016年の世界ジュニアにも、出場予定だった山本草太選手がケガをしてしまったため、代打で出場しています。“表現力もジャンプも”と、複数の要素で上を目指そうとするため、演技が安定しない時期もありましたが、こういった場面できちんと結果を出せる選手です」

 2度目の世界選手権出場となった鍵山は、北京五輪を終えて帰国してから、お世話になった人への挨拶や大学入試、高校の卒業式と、とにかく大忙し。

「帰国したら会いに来てくれるとは聞いていましたが、いきなりお土産のビンドゥンドゥンのTシャツを持って歌いながら現れて(笑)」

 と、一昨年から鍵山の靴の調整をしている『小杉スケート横浜店』の鷹取吾一さんが明かす。

■春から新生活を始める鍵山優真選手

「普段は、ゲームやアニメの話をよくしますが、最近は会える機会も減ってしまったので、近況報告が多いですね。そのときは、世界選手権に佳生くんが出場する予定だったので“佳生くんから電話かかってきたよ、めっちゃ緊張してた(笑)”という話をしていました。佳生くんとは、仲がいいみたいです。

 春から中京大に進学するので、なかなか会えなくなるのが寂しいです。ただ、靴の調整のときは横浜に帰ってくるみたいなので、定期的には会えると思います」