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続き

434 名無し草[sage] 2019/09/18(水) 16:03:12.08

「実は、今夏時点で『曲は変えない方針』と聞いていました。羽生選手が『小細工はしたくない。本当の意味でネイサンに勝つことにはならないから。やるなら堂々と徹底的に。この曲のまま真っ向勝負で勝つ』と言っていたそうです。
特に羽生選手はフリーの『Origin』に強いこだわりを見せています。この曲はエフゲニー・プルシェンコさん(36)の『ニジンスキーに捧ぐ』をアレンジしたもの。
リスペクトする人から受け継いだ曲で負けたままではいられない。そう考えたことも今回の決断に大きく影響したと聞きました」

いわば、羽生が意地をみせたのだ。だが、戦略上でも大きなメリットがあるという。前出のスポーツジャーナリストがこう語る。

「曲目を変更してしまうと、プログラムをイチから覚えていかなければなりません。しかし同じ曲で勝負するとなれば、それだけプログラムの完成度を上げることに専念できます。
また、ジャンプの練習に時間をさくこともできます。実は世界選手権のフリープログラムを振り返ると、演技構成点はネイサン選手よりも羽生選手のほうが上でした。つまりジャンプなどの技術点で大きく差をつけられてしまったのです。
逆に言えば、ジャンプを磨くことでさらに加点を狙えるということでもあります。メリットは大きいでしょう」

オータム・クラシックの練習後、羽生は報道陣にこう語っていた。

「負けたままで終わらせたくなかった。完成させた上で、悔いなくこのプログラムを終えたいと思った」

さらに羽生は4回転アクセルの回転を身に着けるため、5回転の練習をしていることも明かしていた。静かな闘志を胸に秘め、彼はネイサンとの一騎打ちの舞台へと進むーー。