札幌招致今の賛成率じゃ心もとないんだって
まだ高すぎると思うが

山場を迎える「札幌冬季オリンピック招致」、今度こそ押さえるべき是非のポイント

2022/04/18 12:30

札幌市は、招致を目指す2030年冬季五輪大会について、賛否などを市民と北海道民に問う意向調査を3月上旬から中旬にかけ実施した。
公表された速報値では「賛成」または「どちらかと言えば賛成」と答えた人は郵送調査で52%、インターネット調査で57%、
街頭調査で65%と何れも半数を超えた。この数字を高いと見るか、あるいは低いと見るか──。

2030年の大会には札幌市に加えて、スペインのカタルーニャとアラゴンが共催で立候補することに合意した他、
過去に冬季五輪を開催したカナダのバンクーバーや米国のソルトレークシティーも招致に関心を示しており、
近々、立候補都市の支持率が横並びで比較されることになる。

過去、特に社会主義国においては、支持率が8割から9割を超えた都市もあり、現在の支持率では心もとない。

実際、4月8〜10日に北海道新聞社が札幌市民を対象に行った世論調査では、
「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えた人は42%、「どちらかといえば反対」「反対」と答えた人が57%と反対意見が賛成意見を上回り、
同じ日程で行った全道調査では賛成意見が51%、反対意見48%だったという。

IOC(国際オリンピック委員会)は言うまでもなく開催都市選定において支持率を重視しており、
独自調査も行うと見られる。今後どこまで札幌市が熱意をもって、
市民・道民を巻き込むことができるかが、最も重要な要素となる。