<モチ婆>

ホモソにどっぷり浸かり本来の意味での自尊心を所持できないままマッチョイズム…人権を度外視した男らしさ?(一人の人間として心身を尊重されない暴力的な枠組み)に
雁字搦めになった父親キャラの加害性ってどう描けばいいんだろうなあと最近考えてたけど なんかストンと胸に落ちる物があってあぁ~

「自尊心とは、心理学的には自己に対して一般化された肯定的な態度である。英語のままセルフ・エスティームとも呼ばれる。 社会心理学において自己の概念に関して、
育み維持される自己評価。あるいは「ありのままの自己を尊重し受け入れる」″態度。」

有害な男らしさ…の定義はあまり把握していないのですが「自分の弱さを認める」事を極端に忌避し苦しむ点に害があると思っていて
家長父制の擬人化エンデヴァーでも顕著だったが第1話から徹底して「自分の弱さ」と向き合う重要性を一貫性をもって描かれてるんですよヒロアカは
だから堀越耕平が好き

描写の数々が統率を失い惨憺たる有り様なのは横に置いといて(作者はこれを言いたいんだろうの推察から作品を穿ち見るとして)
バトル漫画はどうしても強者至上主義に傾きざるをえず「生々しい心の弱さ/人間的な内面」を蔑ろにされがちだと思っているが、
それを排他せず掬いあげんとする堀越の姿勢が好き

しかし主人公の介入が必ず入るわけじゃないからこそ舵取りミスってお父さんの家庭事情アカデミアとか言われんだゾ

好き放題ドン詰まりにするのはいいけど堀ピッピは足し算しかできない体なんだから
せめて先行きをある程度把握してから運転してほしいのにマジで無計画にライブ感でかっ飛ばしていくから最悪

先人がやってない事ではなくあえてやらなかった事に着手し、ただでさえ整合性構築できない人がとんでもねえ物に手ぇ出したもんだから
キャパオーバーでメタクソに崩れ落ちていく堀ピッピの無計画さ、あまりにも哀れで愛らしいよね…(ふーざーけーるーなー)

作品の弱さなんちゃらのガバ語りは堀ピッピは自分の求めている方向の「抉り」をもたらしてくれるから好きって話でしかないス

尾田先生(ONE PIECE)は
主人公が状況打開するから一貫して「他者に頼る事を覚えなさい」の方向に行くし
堀越先生(ヒロアカ)は
主人公はきっかけに過ぎず、本人が打開するから「主人公には解決しきれない重苦しく生々しい弱さ」も抱えることができる
基本フォーマットの違いが描ける領域の違いを産む…

まだドレスローザ編までしか読んでないのでもしかしたら尾田先生もそういう物出してくるかもしれないが!
それで言うとサンジがロビンに助けを求めるシーン結構好き あるがままの自分を受け入れ他者に頼る事を覚え苦痛を一人で抱えこむのをやめる 
男らしさという固定観念に含まれた呪いからの脱却…

これは固定観念がっていうより虐待で自尊心の欠落があってこそ男なら~のモデルケースに必要以上過剰に従っていたのを…脱出したと
過度に利他的な自己犠牲は自殺願望とそう変わらない だからそこから脱け出すべきであり決して高潔な在り方なんかじゃない 
聞いてるか轟焦凍を虐待している堀越耕平

堀越耕平(怒りのフルネーム連呼)