羽生結弦は確かにすごいけど…「独自の正論」を延々と述べる人、「謎の正義」を熱く語る人
更新日:2022年07月29日
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フィギュアスケートの羽生結弦選手が「現役引退」を発表した。今後はプロとして活動するという。だが本人は徹頭徹尾「引退」という言葉を使わなかった。「もっと上のステージに移っていく時期」であることを強調していたようにも聞こえたが、そのことで世間は賛否両論だ。

■不思議な「正論」としか思えない

「羽生選手のこれまでの功績はすごいと思います。ただ、今回は競技から引退、プロに転向するという話でいいんじゃないかなと思いました。なぜ、あれほど“引退ではない”ことにこだわるのかよくわからなかった(苦笑)」

そう言うのはユキノさん(34歳)だ。彼女は羽生選手の話から、かつて職場にいた先輩を思い出したという。

「私より7歳くらい年上の男性でしたが、自分のミスがあったとき認めようとしないんです。誰がどう考えても彼のミス。でも『自分はこう考えた。だからこう行動した。それはミスではなく見解の違いである』と主張するわけです。私たち後輩はみんな『謎の正論』と呼んでいました。彼にとっては正義かもしれない、でも他の人には理解ができない。その男性、独特の価値観やこだわりをもっていました。むずかしい仕事にはチャレンジして成功するけど、妙な凡ミスをすることがたまにあって。結局、その言い訳が通らなくなって組織には向かないと周りが思うようになっていきました」

数年前、彼は退職し、今は起業しているという。自分に合った仕事だけを請け負うなら、「できる仕事人」なのだそう。

こういった「謎の正論」は、誰かに押し付けたりしない限り、それほど大迷惑とはいえないのかもしれないが、仕事上は周囲を困らせる可能性がある。