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第一次安倍政権以降、政権に関わって不審な死を遂げた人物について調べた。

 きっかけは、森友学園疑惑。公文書を改ざんさされたことで呵責の念に堪え切れず自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さん。森友学園の8億円値引きの根拠となった残土処理を請け負っていた「藤原工業」の下請け「田中造園土木」の秋山肇社長の不審死。

 2017年5月のニュースにはこの二人とも氏名も含めて殆ど取り上げられていなかった。調べていくうちに、事故、自殺、不審死の陰に恐怖を感じ始めていた。

 メディアがどこまで知っているか解らないが「安倍政権に逆らうと死ぬんだ!」という恐怖から腰が引けているのではないだろうか。元東京都監察医務院長・上野正彦氏は「(政治に関わる人の)自殺の9割以上は他殺なんです」と言及している。

 第一次安倍政権から現在までの自殺・不審死を遂げた人物を挙げてみる。

1. 2006年1月18日  野口英昭氏・安倍晋三の講演会、安晋会の理事でライブドア・グループのエイチ・エス証券副社長  沖縄那覇市内のホテルで死体となって発見された。堀江氏の元側近で偽計取引のキーマンだった。

2. 2006年11月26日 森田信秀・森田設計事務所社長  安晋会会長ヒューザー小島進社長から設計の依頼を受けていたが全裸で鎌倉の海で死体となって発見された。自殺として処理された。  

3. 2006年12月3日  竹中省吾裁判官  第一次安倍政権下の不審死。住基ネット(今のマイナンバー制度の前身)に「違憲判決」を出した3日後に自殺。首をつって自殺とされたが不自然だった。

4. 2006年12月17日  朝日新聞論説委員・鈴木啓一氏  東京湾に浮かんでいたところを発見され、「自殺」として処理された。リクルート事件のきっかけとなるスクープや政権批判の記事などで朝日の看板記者だった。最後の記事は死亡の翌日に掲載された「りそな銀行、自民党への融資残高3年で10倍」。

5. 2007年5月28日  松岡利勝農水相  衆議院宿舎の自室(1102号室)で首を吊っているところを発見され、慶応大学病院に搬送され死亡が確認された。現職大臣の自殺は日本国憲法下の日本ではじめてのことだった。献金問題報道や米国毒牛輸入の解禁に抵抗し、政権にとっては邪魔になっていた。司法解剖もせず謎が多い。