羽生結弦“かわいさ”でファンを魅了にした言葉「おれ、なんで泣いているんだろう」 7/29(金) 7:15配信 NEWSポストセブン
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 フィギュアスケート界の英雄・羽生結弦(27才)が7月19日に会見を行い、競技人生に1つの区切りを付けた。2014年のソチ五輪で日本人男子として初の金メダルを獲得すると、2018年の平昌五輪では、男子では66年ぶりとなる連覇を達成。その経歴で燦然と輝くのは五輪での活躍だが、羽生は五輪以外の舞台でも観客を虜にしてきた。

 2012年ニース(フランス)の世界選手権では、SP7位からフリーで2位へと大躍進(総合3位)。あまりの気迫に実況は「世界を震わす17才」と叫んだ。

「ステップに入る前、片手を上げて“行くぞ~!”と雄叫びを上げた。拳を握りしめて、まるで牙をむくように真っ白な歯を覗かせて叫んだんです。会場がユヅ一色に染まった瞬間でした」(40代女性)

 10年来の羽生ファンを自認する女優の室井滋さんが「何回でも見たい」と言うのは、2012年のスケートアメリカでの演技『パリの散歩道』だ。

「ジュニア時代から“すごい子がいる”ことは知っていましたが、『パリの散歩道』を見て“わぁ”って目を見張りました。技術の高さはもちろんですが、それ以上に惹かれたのが表現力。本当に軽やかで、パリを散歩しているみたいで。気持ちよさそうに心からスケートを楽しんでいるのが印象的でしたね。競技ということも忘れて無邪気に踊る姿に、魅了されました。いまでもVTRを見るたびに胸が躍ります」(室井さん)

 震災直後には「スケートを続けてもいいのか」と悩んでいた羽生。苦しい思いも抱えながら、2012・2013年シーズンは全日本選手権で初優勝、GPファイナル2位と飛躍した。

「『パリの散歩道』でまさに世界に打って出る、というタイミングでしたね。その後、彼はたくさんのものを背負うようになっていくけれど、このときはまだ18才の少年。隠しきれないあどけなさがかわいいのに、技術は世界レベルでそのギャップがたまらなかった。競技会をやめたら、がんばりすぎないで、また純粋にスケートを楽しんでほしい。もう一度あの頃の羽生くんが見たいです」(室井さん)