憧れは「遊んでもらった結弦先輩」 3位の千葉百音、17歳の理想像
コロラドスプリングズ=岩佐友2023年2月11日 17時50分
https://www.asahi.com/articles/ASR2C5SF2R2CUTQP00S.html?iref=comtop_Sports_01

 (10日 フィギュアスケート・四大陸選手権)

 得点を見た千葉百音(もね)はのけぞりながら両拳を握った。

 「自分の予想以上に評価していただいて、すごくうれしかった」

 ショートプログラム(SP)7位で迎えたフリー。冒頭のルッツ―トーループの連続3回転を皮切りに、七つのジャンプ要素すべてを着氷。後半の3連続ジャンプでも加点を引き出した。

 「転倒があると、全体の評価も下がる。ジャンプ優先になってしまった感じで、体をもっと大きく使いたかった」と真っ先に反省が口を突いたものの、「緊張した中で練習通りの演技ができたのは成果」。シニアの主要国際大会デビュー戦で、堂々と演じきった。

 仙台市出身。4歳からスケートを始め、東北高校の先輩でもある五輪連覇の羽生結弦さんが育ったリンクで練習を積んだ。幼稚園の頃は「結弦先輩が偉大な選手だと知らずに遊んでもらった」。リンクで懸命に滑って逃げると、羽生さんは笑って追いかけてくれた。

 昨秋にジュニアグランプリ(GP)シリーズに初参戦して、いきなり205点台をマーク。全日本選手権で5位に入って、今大会の切符をつかみ、「夢にも思っていなかった」という銅メダルを獲得した。

 来季のシニア転向に向け、4回転やトリプルアクセル(3回転半)の習得にも励む。「年齢的にも次(3年後)の五輪が自分のピークを迎えるべき大会。そこを目指して頑張りたい」。17歳の新星は力強く宣言した。

 演技後の報道陣との主なやりとりは次の通り。

 ――演技を振り返ってくださ…

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