羽生結弦、「チームシリウス」で経営者デビュー 弁護士、テレビ局員…裏から支える強力メンバーたち



「株式会社 team Sirius」

 これは、羽生のマネジメントや肖像権の管理を行う会社の名だ。会社自体は2013年に設立されたが、今年2月末、その会社の登記簿の役員欄に、取締役として「羽生結弦」の名が書き加えられた。羽生はひっそりと「経営者デビュー」を果たしていた。

「プロ転向時、規模の大きいマネジメント会社からの声かけも相当数あったそうですが、自分の意図する活動とかけ離れた仕事が舞い込むことを懸念したようです。自由が利かないというか……。羽生さんはケガも多く、持病の喘息もあるから、自分のペースで活動していく環境が必要と考えたのでしょう。自分の活動方針を自分で決めていくというのは、立派な“経営者”といえます」(スケート関係者)

 チームシリウスは、単独公演『GIFT』の主催者。当日、会場は3万5000人の観客で埋まり、ライブビューイングにも約3万人が足を運んで20億円規模のお金が動いた。

「羽生さんがアイスリンクに立つことで巨額のお金が動くことになる。ただしビジネス最優先というよりは、チャリティー活動に勤しんだりと、これまでの彼の活動方針は変わらないはず。今後、プロスケーターと経営者の二足のわらじをどう履きこなすのか、が注目されています」(前出・スケート関係者)




また、取締役に名を連ねるB氏も羽生が厚い信頼を寄せる優能な人材だという。B氏は九州のスケート連盟関係者で、取締役に就任したのは2017年のことだ。

「以前、羽生さんがカナダに拠点を置いていたときに、メディア対応を担っていたのがB氏です。羽生さんのお母さんの信頼も厚く、プロ転向前は競技会に、転向後はアイスショーに帯同して、マネジャーのような役割を果たしています。

 羽生さんのことを、『ゆづくん』と呼び、彼が子供の頃からの関係のようです。豪放磊落な面もある女傑。ただ、スケート連盟に関係している手前、特定の選手に肩入れするようなことはできないため、アマ時代は控えるところは控えていたようです。徹底していますよね」(前出・スケート関係者)