フィギュアスケーターの浅田真央さんと、立飛ホールディングス(東京都立川市、村山正道社長)は28日、東京都立川市でメディア発表会を開いた。多摩都市モノレール線立飛駅の近くにスケートリンクを整備する「MAO RINK PROJECT」の概要を明らかにした。設計は山下設計、施工は北野建設が担当する。2024年秋のオープンを目指す。 浅田さんは「このプロジェクトは、私にとって第二の人生のスタートとなる。米国のコーチから建設を後押しされた。施設には金・銀・銅の競技メダルをイメージしたカラーを取り入れる。スケーターはもちろん、地域の人たちにも楽しんでもらえる場所にしたい」と語った。
 建設予定地は同市泉町935-1ほかの敷地約9000㎡。浅田さんは実現したいこととして、スクール、アカデミー、アイスショーの三つを挙げた。施設にメインリンクとサブリンク、トレーニング、レストラン、スタジオ、ギャラリー、ショップの機能を設ける考えを示した。ガラス張りを多用することで、室内からも外光や景色を楽しめるようにする。
 浅田さんの夢をサポートする立飛ホールディングスの村山社長は「2年前に浅田さんと面談し、熱いメッセージをいただいた。立川のにぎわいに資するプロジェクトだ。訪問者も増え、立川が魅力的なまちになる」と期待を寄せた。24年11月1日に創立100周年を迎える立飛ホールディングスは、立飛駅周辺にアリーナ立川立飛、ドーム立川立飛、タチヒビーチなどスポーツ施設を開発し、スポーツ振興に取り組んでいる。