ーーハマると突き詰めていく性格も今回は活かされていたのではないかと思います。いかがですか?

 僕はそんなに器用なほうではないので、熱量でしかカバーできないなと思っていたんです。自分がとてつもない熱量でこのショーに向かっていっているなかで、周りの人も同じくらいの熱量でショーの成功に向けて準備を進めてくださいました。その一体感がこのショーをやっていて僕が一番楽しいと思った瞬間です。

 ふだんは個人競技ですし、競技が最優先という選手は多いと思うんです。でも、そんななかでアイスショーをつくると普通は、どうしてもチーム競技というよりも個人個人のハイレベルな技術を合わせてのショーになる。

 でも、今回のようにフィギュアスケート要素を入れつつも、芸術性、エンターテインメントとしてつくり上げていくところがとても魅力的でしたし、僕はこういうのが好きだなと思いました。