山田真実元コーチ談

「自己陶酔できるというのでしょうか。最初からすっと自分の世界に入ってしまうので驚きました。
怪我をしたときは悲劇の主人公になりきるし、私に怒られたときは『あなたに怒られて、 僕は今、ものすごくダメージを受けています』という態度をアピールしてくるんです。
彼の表現が真実なのか演技なのか、見極めるのが大変でした」

羽生結弦が魅せた4Aへの熱意 元コーチ語る天才的「自己陶酔力」
2022/02/20

フィギュアを始めた4歳から小2まで羽生を指導してきたスケートコーチの山田真実さん(48)は、
「なんでもオーバーな感じ。怒られたときは、ことさらうつむいてシュンとしたしぐさをする。
足を痛めたときには、『痛いんだ、痛いんだ』と。実はたいしたことないのはわかっていて、練習をサボりたくて言ってるんだろうなと(笑)。
でも、自己陶酔というか、本当に大けがをした悲劇のヒーローみたいな顔して。
いま思えば“かわいいな”という感じですが。日本人にはいないタイプで、今度の北京オリンピックでも、その表現力は生かされていましたね」