■BBCの再取材によってさらなる2人の加害者が発覚

 3月28日にはBBCのモビーン・アザー記者がSMILE-UP.(旧ジャニーズ)社長の東山紀之氏(57)に行なったインタビューの内容がネットで先行公開されたが、そこで東山氏はジャニー氏以外にも2名のスタッフが加害行為を行なっていたことが発覚したと報告。

 さらに同インタビュー記事は、SMILE-UP.の補償請求の手続きが不透明であること、被害者とのやりとりが後手後手に回って遅すぎること、補償手続きの仕組みが明確な期限の定めがなく、被害者にとって行き当たりばったりの仕組みに思えることを指摘し、現状をあらためて批判する内容となっている。

 SMILE-UP.は、今回のBBCの記事公開後、記事内容を認め、加害を行なっていたスタッフは、十数年前まで在籍した男性と、昨年9月まで在籍していた東山氏の元マネジャーだと明らかにした。

「旧ジャニーズ所属タレントで“移籍”を希望をする人は、4月1日から始動する新会社『STARTO ENTERTAINMENT』に移ることになっています。これを一区切りとする見方はありますが、鋭い追及取材を続けるBBCのように、ジャニー氏問題は海外ではまだ多くの問題点を指摘されている。

 だからこそ、国際的企業であるマクドナルドは、国民的スターの木村さんであっても、同社にいる限りはCMに起用しない、ということなのでしょう。日本社会、日本のメディアとは全く違う、国際的なリアルな基準がそこにありますよね」(前出のワイドショー関係)

 3月30日に放送される『捕食者の影 ジャニーズ解体のその後』の内容次第では、旧ジャニーズへの逆風はさらに厳しくなるのかもしれない。