◆所属タレントに恥じ入る感情はないのか
―こうした中、スタート社は10日に東京ドームで立ち上げコンサートを開いた。改めてどう感じたか。

被害者への十分な補償が程遠い状況下での記念イベントに出演する所属タレントには、そのことを恥じ入るような感情はないのだろうかという疑問を抱く。
補償問題に言及せずに、ただ歌い踊るのであれば「歌舞(かぶ)ロボット」ではないか。
そこに集まった観客についても同様だ。心中に一点の曇りもなく歌舞を楽しめるのだとしたら恐ろしい。
弱者への共感を著しく欠いている。
これを批判的態度もなくワイドショーで慶事として報じるテレビ局の姿勢には不信感を抱いてしまう。