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那覇へのクルーズ船寄港、2017年は過去最多に 大型船接岸で課題も
2016年11月16日 10:09
2017年の那覇へのクルーズ船寄港予定回数が、過去最多の223回に
一方でクルーズ船が大型化、専用施設に接岸できないケースも増加
関係者は「施設整備を急がなければ、沖縄全体が頭打ちに」と指摘
那覇港管理組合(管理者・翁長雄志知事)は15日、2017年の那覇港へのクルーズ船寄港回数が過去最多を更新し223回に上るとの見通しを明らかにした。
組合議会で山川典二県議と桑江豊那覇市議に答えた。15年から16年にかけて78回増えた一方、16年から17年にかけては30回増にとどまる見込み。

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那覇港、過密理由にクルーズ船の寄港43件断る 2015〜17年
2015年8月12日 07:34
那覇港管理組合は過密を理由にクルーズ船43件の寄港を断っている
需要は高まっているが、若狭の専用バースは1隻しか接岸できない
クルーズ船は乗員乗客数が多く、沖縄経済への波及効果も大きい
那覇港に寄港するクルーズ船について、那覇港管理組合は2015年4月から17年末まで、過密状態を理由に43件の寄港を断っていることが分かった。
クルーズ船の需要が急増する中で、複数の船の寄港が重なる場合の対応が急務となっている。
同組合によると寄港を断った件数は15年4月〜12月末までに8件、16年は30件、17年は5件になる見通し。15年の那覇港寄港予定数は130件で、うち2隻以上の寄港は14回に上る。
現在那覇港に寄港する外航クルーズ船は規模が小さいもので、スタークルーズ社(マレーシア)の「スーパースター・リブラ」(4万2285トン)が定員1480人。
米国ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が運航する世界最大級のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(16万7800トン)は定員4200人に上る。
クルーズ船は航空便と比較しても乗員乗客数が多いことから、県内への経済波及効果も大きいとされ、県も観光政策の中でクルーズ船の誘致を掲げている。
現在、若狭の専用バースに接岸できるのは1隻のみ。予約が重なる場合は貨物専用の那覇新港ふ頭国際ターミナルなどに接岸しているが、大型バスのスペース確保など課題は多い。
クルーズ船専用の第2バース建設の構想が進むが、具体的計画は固まっていない。
那覇港管理組合の担当者は「貨物船の入港や荷役作業に影響を与えない範囲でクルーズ船を受け入れてきた。課題解決に協力して取り組みたい」と語った。