琉球王国の歴史 その16
沖縄学の父といわれる伊波普猷は、
「汝の立つところを深く掘れ、そこには泉あり」という。
ドイツのニーチェの言葉を引用して、沖縄の歴史や文化を学ぶことの大切さを説いた。
琉球・沖縄史を学ぶ目的は、たんに先祖のあるんできた足跡をしることではない。
【琉球史は日本史の一部の研究】である。
先人の経験を学ぶことともに、日本、アジア、そして世界の歴史をみる目を養ってほしい。 日本政府が「我が国は尖閣諸島を実効支配している。だから尖閣諸島は我が国の領土」と主張すれば、その瞬間に北方四島と竹島を失うことになる。
なぜなら現在、北方四島を実効支配しているのはロシアであり、竹島を実効支配しているのは韓国だから。
だから日本政府は口が裂けても「尖閣諸島は我が国が実効支配しているから我が国の領土」と言えない。 1997年4月、参院特別委員会での法務省官僚の答弁によると、沖縄住民が日本国籍を取得したのは1899年とのこと。
ところが、旧国籍法制定前の1898年に沖縄で始まった徴兵制は「日本帝国臣民」(徴兵令第1条)を対象としているにもかかわらず、 法的に日本人ではなかった沖縄住民に徴兵を実施している。
日本政府は、法的に日本人ではなかった沖縄人を徴兵したことに対して説明責任を果たすとともに沖縄人に謝罪する必要がある。