技能実習生に時間外労働させた疑い 冷凍食品会社ら書類送検
07月20日 20時08分 NHKニュース

外国人技能実習生に1か月に100時間以上の時間外労働をさせたほか、労働基準監督官の立ち入りに対して、うその説明をしたとして、三豊市の冷凍食品会社など2社とその社員3人が労働基準法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、三豊市豊中町の冷凍食品会社「ちぬや冷食」と48歳の工場長の男、それに「ちぬや冷食」の労務管理などをしている会社、「味のちぬや」と、35歳の係長の男と上司の47歳の課長代理の男です。

2つの会社と工場長の男は、去年4月からの3か月間に「ちぬや冷食」の工場で冷凍コロッケの製造を行っていた外国人技能実習生の中国人10人に、労働基準法が禁止する1か月に100時間以上の時間外労働をさせたほか、「味のちぬや」の係長の男は上司の課長代理の男と共謀して去年7月に行われた労働基準監督官の立ち入りの際にうその書類を示し、時間外労働をさせていないと説明した労働基準法違反の疑いがもたれています。

その後、会社からうその説明をしたと申し出があり、問題が明らかになったということです。

時間外労働をめぐっては、働き方改革を目指しておととし、労働基準法で上限規制が設けられ、香川労働局によりますと、1か月の時間外労働で100時間の上限を超えて違反し書類送検したのは全国で初めてだということです。