>>95
写真展の来場者が多くなるのは結構なことだし、その場に限らず黒石よされについてや作品についてや被写体について沢山語られるのは大いに結構なことだ

それとは全く別に、そもそも写真コンテストは撮影者が応募して入選作品の撮影者に撮影者賞が授与されるものだ
今回の「市長賞」は「撮影者賞金賞」とか「一等撮影者賞」とかの別名でしかない

応募から受賞までの間に受賞対象者が亡くなった場合、
撮影者に授与される撮影者賞を撮影者のご遺族に授与する
これはスジが通っている
被写体に授与される被写体賞を被写体のご遺族に授与する
これもスジが通っている
撮影者に授与される撮影者賞を被写体のご遺族に授与する
これは全くスジが通っていない

受賞の権利が移行してしまうことが、大いなる矛盾を生じさせる
写真コンテストにおいて受賞者を撮影者に限定しない、という前例となってしまう
受賞の権利の移行は今回だけの例外とか特例と言い張っても、例外や特例を許す前例となってしまう

撮影者が市長賞を受賞した上でその賞状・トロフィー・賞金1万円・副賞を被写体のご遺族に譲渡するなら、矛盾は生じない
市長賞受賞の撮影者が著作権の一切を被写体のご遺族に譲渡して受賞を辞退しただけに留めれば、賞の授与対象者がいなくなるだけで市長賞作品は存在して受賞作品である写真の使用は被写体のご遺族の意思に委ねられるだけなので、矛盾は生じない

前者は、撮影者の協力が不可欠であり、この件では表に出たくないであろう本来の受賞者の気持ちを考えると、不可能に近い
後者は、大混乱を招いた張本人である市長とコンテスト主催者である観光協会と市役所とが上塗りとして恥をかくことにすれば、多少なりとも好印象で写真コンテスト騒動そのものは終了する

感情だけでは済まないことがあるんだよ