スズキ補助金訴訟 原告「恣意的な交付」 浜松市側は反論 /静岡
https://mainichi.jp/articles/20211224/ddl/k22/020/160000c

 浜松市がブレーキ検査や無資格者検査隠蔽(いんぺい)の不正をしたスズキに企業立地促進事業費などの補助金計約43億5000万円を交付したのは、
申請時にコンプライアンス(法令順守)違反のないことを要件とする市要綱に反する違法な公金支出だったとして、
市民285人が鈴木康友市長(64)を相手取り、鈴木市長にスズキへの返還請求を求めた住民訴訟の第4回口頭弁論が23日、静岡地裁(菊池絵理裁判長)であった。

 原告側は争点になっている今回の補助金の公益上の必要性について意見陳述。
「市はスズキの利己主義的な考え方を代弁して交付した。市の政治的な感覚はまひしており、恣意(しい)的な補助金交付だ」と主張した。
市側はこれまでの準備書面などで「企業立地の促進、雇用機会の拡大を図り、地域産業の振興と発展に資するもので公益上の必要はある」と反論した。