>公的病院再編:再編リストに県内9病院 波紋、身構える関係者 /愛知

> 厚生労働省が26日発表した再編・統合が必要とされる公立・公的424病院の
>リストのうち、県内では9病院が対象となった。名前が挙がった病院を経営する
>自治体からは「一つの考え方に過ぎない」と冷静に受け止める声がある一方、
>「データの根拠も分からない」と困惑も広がった。【亀井和真、河部修志、黒尾透】

>◆碧南市

>◇市長「即座に検討せず」

> 「再編・統合」の対象となった県内9病院のうち、碧南市民病院(同市平和町)
>を運営している同市の禰宜田政信市長は「あくまで一つの考え方に過ぎず、即座に
>統廃合を検討するものではない」とコメントした。

> 同病院は1988年、診療科16科、200床で開院したが、2001年から
>慢性的な赤字体質に陥っており、昨年度の純損失は約10億8000万円だった。
>常勤医師の不足による外来・入院患者の減少が背景にあり、市では、一般財源
>からの繰り入れとともに名古屋大学医学部に医師の派遣を要請する一方、診察科を
>制限して病床の転換を図っているが、病床の稼働率は70%前後にとどまる。

> 同じ西三河地区では、同規模の西尾市民病院(西尾市熊味町)が、やはり99年
>から慢性的な赤字が続き、同病院は昨年1月に碧南市民病院との経営統合について、
>碧南市に協議を申し入れている。西尾市側の「経営統合で2病院体制を維持しながら
>急性期医療を継続する」との提案に対し、碧南市側は連携については前向きの姿勢を
>見せているものの、経営統合案には難色を示している。

> 禰宜田市長は西尾市民病院との経営統合について「厚労省の発表は参考にするが、
>経営統合はあくまで市民へのメリットという視点が重要」と慎重な姿勢を見せた。
https://mainichi.jp/articles/20190927/ddl/k23/040/189000c