南伊豆町の精神科の病院でも虐待行為で4人懲戒処分
12月27日 18時34分

沼津市の精神科の病院で看護師らによる入院患者への暴力行為が確認された問題で、同じグループが運営する南伊豆町の精神科の病院でも、准看護師や介護福祉士など4人が患者の口に粘着テープを貼ったり足を踏んだりするなどの虐待行為を行ったとして、懲戒処分を受けていたことが関係者への取材で新たにわかりました。

沼津市にある精神科の専門病院「ふれあい沼津ホスピタル」ではことし9月、当時の准看護師と看護師の2人が入院患者を殴ったり、車いすごと転倒させたりする暴力をふるっていたことが病院の調査で確認されています。
この問題に関連して、同じグループが南伊豆町で運営する精神科の専門病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」でも、職員による患者への虐待行為が確認されたことが、関係者への取材で新たにわかりました。
このうちことし2月には、当時69歳の准看護師が、患者の口に粘着テープを貼る行為を行ったほか、当時53歳の介護福祉士は「どいて邪魔」と暴言を吐いて車いすを蹴ったということです。
また、ことし3月には、当時62歳の介護福祉士が食堂で車いすの患者のおむつを交換する際に、患者の足を踏んだということです。
さらに当時54歳の看護補助は患者の頭を押さえつけるなど日頃から粗暴にふるまい、威圧していたということです。
4人は事実関係を認めているということで、ことし3月に出勤停止1か月の懲戒処分を受け、現在は復帰しているということです。
この問題をめぐっては、当時の病院の看護部長も、虐待行為を放置したとして同じく出勤停止1か月の懲戒処分を受けたということです。
関係者によりますと、病院はこれらの行為について27日県に報告したということで、28日にも記者会見を開いて説明することにしています。
「ふれあい南伊豆ホスピタル」の望月博院長は「患者や家族に対して大変申し訳なく思っている。職員の指導を徹底して再発防止に努めたい」と話しています。